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冷え症外来

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冷え症のセルフチェック

冷え症は季節問わず、寒さや体の冷えを感じるもの。放っておくと様々な不調が出てくる可能性があるため、まずは自分が冷え症体質かどうかを把握することが大切です。

自覚症状チェック

  • 寒いわけでもないのに手足が冷たい。
  • 布団に入っても手足が冷えて眠れない。
  • お風呂に入ってもすぐに手足が冷えてしまう。
  • 厚着をしても体が冷える。
  • 便秘や下痢になりやすい。
  • 何をしても痩せない。

家族や友人とチェック

最も簡単で、すぐに判断できる方法が、家族や友人などといった第三者に自分の手足を触ってもらうこと。相手が「冷たい」と感じるようであれば、冷え症の可能性があります。

おでこと手足の甲の温度差をチェック

末端冷え症の人にオススメなのが、非接触検温器を使って、おでこと手足の甲を計測し、その温度差を調べる方法です。

  • 3度未満:正常範囲
  • 3〜5度:軽度の冷え性
  • 5〜10度:中等度の冷え性
  • 10度以上:重度の冷え性

 

冷え症の原因

冷え症とは、血液の流れが悪いため毛細血管へ温かい血液が流れず、血管が収縮し、そのために手足などが冷えてしまう状態のことです。気温とは関係なく体が温まらないので、真夏であっても冷え症の症状は出ます。冷え症には日々の生活習慣が大きくかかわっています。その主な原因をいくつか挙げてみましょう。

■運動不足

運動不足は身体の代謝を低下させ、血液の循環を悪くする原因となります。また、筋肉量が少ないと体内で熱を生産することが出来ず、うまく体を温められません。特に女性の場合、男性よりも筋肉量が少ないので熱を作りにくく冷えやすい体質だと言えるでしょう。

 

■なぜ女性に多いの?その原因は・・・

筋肉が少なく、脂肪が多い

冷え症が男性より女性に多いのは、筋肉量が少なく、熱を作る力が弱い人が多いから。また、一度冷えると温まりにくい性質を持つ脂肪が多いことも、原因の1つです。

鉄分不足になりやすい

生理も、鉄分不足になりやすい原因の一つ。そんななか、ダイエットなどの極端な食事制限をしてしまうと鉄分不足を招き、この状態が続けば、いずれ貧血を起こす可能性が。

貧血とは、血液中の赤血球が少ない状態を指します。酸素を運搬する赤血球が少ないと、結果として体力不足や疲れ、手足の冷えを招いてしまうのです。

子宮・卵巣と月経

子宮や卵巣などがあるため、腹部の血流が滞りやすい傾向に。また、月経時は排出される血液が多く、熱を伝える血液が末端まで届きにくいため、冷えを招きます。

ホルモンバランスの不調

更年期を迎える人に多い、ホルモンバランスの乱れによる自律神経の不調も、冷え症の原因の1つ。

薄着や衣類のしめつけ

スカートなどの露出が多い服装や薄着は、体を冷やしてしまう原因の1つ。さらに、締め付けの強い下着や、タイトな衣類を着用すると、血流が滞り、冷えの原因に。

■冷えは男性にもあります

男性も加齢によって筋肉量の低下、臓器機能の衰えなどにより熱を発することが出来なくなり冷えを感じます。高齢の男性では頻尿の原因にもなります。体を温めると肩こりや腰痛などが楽になるような場合は、冷えが存在していることがあります。

■食生活の乱れ

冷たい飲食物や甘い物、ファストフードやスナック菓子を食べすぎることや、無理な食事制限を伴うダイエットによるミネラル・ビタミン不足に陥ることで、体を冷やし、血液をドロドロにして循環を悪くする原因となります。

■ストレス

過度のストレスをため込むと、末端の血流が悪くなり血行不良を引き起こします。また緊張状態が続くと交感神経が長時間働き、自律神経のバランスが崩れてしまいます。それにより、体温調節機能がうまく働かなくなってしまうのです。

■自律神経の乱れ

自律神経は、体内での体温調節の役割を担っています。暑くなると血管を拡げて体温を逃がし、寒くなると血管を縮めて体温を逃がさないようにするのです。しかし、現代の冷暖房が整った住環境の中では、「暑い」「寒い」の感覚が鈍くなり体温調節の機能がうまく働かなくなってしまいます。それが毛細血管を収縮させ、冷えの原因となるのです。

■喫煙

タバコは急激に血管を収縮させてしまし、血液の流れを悪くするとともに、基礎代謝も低下させ、冷えに結びつきます。

■便秘

腸内でぜん動運動が行われていないということで、基礎代謝も低くなります。

冷え症の種類

冷えにも種類があります。あなたはどのタイプ?

冷えと言ってもいくつかの種類があります。その種類によって改善方法や対策が違いますので、自分がどのタイプに当てはまるのかを知っておくと良いでしょう。

■末端が冷えるタイプ

血液がドロドロだったり血管が細かったりして血行が悪い状態だと、血液が手足の末端部分まで届きません。そのため、手足の末端が冷えてしまいます。だからと言って、手足だけを温めようとしてもこのタイプの冷え性は改善されません。なぜなら、人間の体はまず内臓を温めようとして、体の中心に血液を集中させます。その結果、末端である手足には十分な熱が行き渡らなくなってしまうのです。したがって、まずは腹巻などでお腹を温めて体全体に熱が行き渡るようにしてみましょう。

■下半身が冷えるタイプ

このタイプは骨盤の歪みが原因である場合が多いです。姿勢の悪さや、同じ方向を向いての就寝、同じ方に足を組むことが原因で身体や骨盤が歪んでしまいます。そうすると下半身の血行が悪化し、代謝が悪くなってしまうのです。さらにお尻や太ももに蓄積される老廃物がセルライトという固まりになってしまい、身体の冷えがますます酷くなります。常に正しい姿勢を意識し、半身浴などで代謝を良くしていくように心がけましょう。

■内臓が冷えるタイプ

ストレスとの関係が深い冷え性だと言えるでしょう。自律神経が異常をおこし、手足の末端部分の血管の収縮ができなくなり、その結果、内臓に血液を集めることができず、内臓が冷えてしまいます。このタイプでは、手足は温かいことが多いので、冷え性だと気付かずに過ごしてしまうことも多いのです。しかし、お腹を下しやすくなった、体のだるさを感じる、風邪をひきやすくなった、などの症状を感じたら、このタイプの冷え性かもしれません。内臓の働きを良くして血行促進してくれる生姜などの体を温める食べ物を摂ることで、内臓の冷えを予防し改善することができます。

※体質によっても冷え症を数種類に分けられます。

■自律神経失調体質

ほとんどの方が、この自律神経失調体質に当てはまるのではないでしょうか?自律神経は内臓、血管などの働きを一定に保ち、バランスを整えています。汗や温度調節もそうですが、胃の動きや目の動きなど自然なことも自律神経で制御されています。これが乱れると、疲れが取れない、イライラする、胃がもたれる、肩が凝るなどの症状をひき起こします。

■鉄分不足体質

女性がなりがちです。ダイエットなどの食事を極端に減らすことにより、鉄分不足になります。特に女性は生理等もありますので、必要以上に鉄分を摂取しなくてはなりません。この状態が続けば、いずれ貧血を起こします。貧血は血液中の赤血球が少ない状態のことで、赤血球は酸素を運搬する役目を担っています。すなわち赤血球が少ない血液は酸素を運搬する力がなく、結果として体力不足、疲れやすく、手足が冷える状態を作ってしまうのです。

 ■ホルモン不規則体質

女性に多く関係する事です。ホルモンのバランスが崩れることによる自律神経の不調、これが原因で冷え症になります。特に更年期を迎える女性に多い症状です。

「冷え症」に対してはどのような治療がある?

薬物治療であれば、西洋薬ではビタミンE投与で血行改善、東洋医学では漢方薬を使用します。漢方薬は、患者さんの症状により選択します。

冷え症に効く漢方薬

冷え症は漢方薬のよい適応です。冷える部位や体質、症状によって漢方薬を使い分けます。

人参養栄湯・・・この漢方薬は、消化吸収機能を高め元気をつける生薬、滋養強壮作用のある生薬、血行を良くする生薬が含まれています。新陳代謝が悪くなり全身が冷える方に適しています。昔より元気がなく、活動量が減ったと感じる方の冷えにも処方されます。

八味地黄丸・・・この漢方薬は、滋養強壮作用のある生薬、血の巡りを良くする生薬、体を温める生薬が含まれています。下半身の冷え、腰痛、夜間にトイレに行くことが多い方に適しています。

桂枝茯苓丸・・・この漢方薬は、血液循環や血行を良くすることで血行障害やうっ血を改善する生薬が含まれています。

「血」(けつ:全身の組織や器官に栄養を与えるもの)や「気」目に見えないが人の体を支えるすべての原動力のようなものの流れの異常により、上半身がのぼせて下半身が冷えると感じる方に適しています。

加味逍遥散・・・この漢方薬は、自律神経を調整する生薬、血行を良くする生薬などが含まれています。ストレスが原因で「気」の巡りが悪くなり、自律神経が失調して多様な症状と共に冷えのぼせを感じる女性の方に適しています。

当帰芍薬散・・・この漢方薬は、血行を良くして貧血症状を改善し、体を温める作用のある生薬、むくみを改善する生薬などが含まれています。

水分代謝が悪く手足の末端が冷える方に適しています。

当帰四逆加呉茱萸生姜湯・・・この漢方薬は、血行をよくして、体を温める作用のある生薬で構成されています。特に手足が冷えて、しもやけができやすい方に適しています。

 

冷え症の改善方法

では、どのように冷えを改善していけば良いのでしょうか。日常生活の中にうまく取り入れて冷え症を改善していきましょう。

■入浴・半身浴

シャワーではなく、お風呂につかって体を温めるのが冷え性改善に最も良い方法のひとつです。38℃~40℃くらいのぬるめのお湯に入浴しましょう。じんわり汗をかくくらいまで、少し長めにお湯につかると良いでしょう。副交感神経が働いて血管が拡がり、血行が良くなります。リラックスして体の芯から温めましょう。

■適度な運動

血液の流れを良くする為には新陳代謝を促進することです。新陳代謝を促進するのに最も効果があるのが運動です。ハードなスポーツでなくてもかまいません。軽いウォーキングでもいいでしょう。毎日の生活の中で、少し歩く量を増やしたり、仕事や家事の合間に簡単なストレッチをするだけでも十分なのです。特に、就寝前のストレッチは、血行が良くなって体温が上がり、ぐっすりと眠ることができるでしょう。普段の生活で少し体を動かすことを意識しながら生活してみて下さい。

■食べ物

身体を温める「陽性」の食べ物、身体を冷やす「陰性」、どちらにも属さない「中性」の食べ物があります。「陽性」の食べ物を取り入れて、血液循環を良くして、冷えを改善していきましょう。

◎陽性の食べ物:生姜、ネギ、にんにく、ごぼうなどの根菜類。寒い土地で採れる野菜に多い。シトルリンを豊富に含むスイカの皮。胡麻、黒豆、あずきなどの黒い物。

◎陰性の食べ物:トマトやきゅうりなど暑い土地で採れる野菜。土から上に実がなるもの。生で食べられる野菜。砂糖や合成甘味料などの白い物、水っぽいもの、バターやマーガリンなどの柔らかい物。スナック菓子、チョコレートなど。

◎中性の食べ物:冷やすことも温める事もしません。これらの食材は主食として適していると言えます。玄米、むぎなど。

しかし、冷え性だからと言って、陽性の食べ物だけを食べれば良いというわけではありませんので注意して下さい。バランスの良い食事を心がけましょう。陰性の食べ物を摂る場合には、生で食べるよりスープやみそ汁に入れるなどして加熱して食べることをおすすめします。

◎温める飲み物:紅茶、ほうじ茶、烏龍茶、ココア、生姜湯

◎冷やす飲み物:コーヒー、緑茶、ジュース、水、牛乳

その他、日常に取り入れたい冷え対策

朝に一杯の白湯を飲む

・朝は一日の中で最も水分が失われているので、白湯を吸収しやすく、体温が最も低いため白湯によって体が温まりやすいです。

靴下を履いて寝る

・良質な睡眠は、体質改善において大切です。冷えて眠れない場合は、靴下を履いて寝ることで、快眠に繋がります。ただし、足に汗をかいてむれてしまうと、逆効果になることも。靴下は通気性が良く、締め付けが少ないものを選びましょう。

腹式呼吸をする

・深くゆっくりと呼吸を行うことで、副交感神経が活性化し、体が温まります。ふーっとお腹をへこませて吐いたら、吐くのをストップしましょう。すると自然にお腹が膨らんで、肺に空気を取り入れることが可能に。5分繰り返すと体が少しポカポカしてくるはずです。

マッサージをする

・指先マッサージ:指先の血行が良くなると、全身の血行が改善され、肩こりが軽くなり、疲れやだるさが取れ、体温が上がります。

冷え症における血流改善のポイントは、太い血管の血流をよくすること。以下のストレッチで、下半身にたまりやすい血液を上半身に戻し、足先の血流を改善できるはずです。

  1. 床に体育座りする。
  2. 手の平を使って、膝から太ももにかけて優しくさする。
  3. 足首から膝にかけて優しくさする。

そのほかにも、脚に負荷をかけるストレッチや、リラックス効果の高いストレッチも有効。冷え症は体質だと諦めないで、食事も含めた生活習慣を見直して冷え症予防&緩和を目指しましょう。

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