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漢方薬

■漢方とは

漢方は中国で発達し、日本に渡り発展してきた医学です。

いくつもの生薬(植物、鉱物など)が組み合わさって構成されています。

西洋医学とは考え方が異なるのですが、現在では多くの臨床現場で西洋薬と組み合わせた治療を行い、お互いの長所を生かす方法で使用されています。

○柴苓湯(さいれいとう)

漢方1

この薬は、構成生薬である猪苓(チョレイ)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、白朮(ビャクジュツ)などが水分循環を改善し、無駄な水分、むくみを取り除く漢方薬です。また柴胡(サイコ)、黄芩(オウゴン)などの構成生薬は、体の免疫反応を調整し、炎症をやわらげる働きをします。これらの生薬が一緒に働き効果を発揮します。通常、様々な疾患に伴うむくみ(浮腫)や、急性胃腸炎などよる下痢・嘔吐・口の渇きなどの治療に用いられます。

※小柴胡湯と五苓散という漢方薬をあわせた漢方薬です。「柴」と「苓」をそれぞれから取って、「柴苓湯」という名前になっています。

○桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

漢方2

この薬は、構成生薬である桃仁(トウニン)、牡丹皮(ボタンピ)が血液循環、血行を良くすることで、血行障害やうっ血を改善し、桂皮(ケイヒ)、茯苓(ブクリョウ)なども加わり、のぼせや冷えを改善する漢方薬です。また、ホルモンのバランスを整える効果も期待できます。

通常、生理不順や生理痛、更年期障害、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷え、打ち身(打撲症)、しもやけ、しみなどの治療に用いられます。

※漢方用語でいう「お血」(おけつ)に対して使用する代表的な漢方薬です。「お血」とは、血行障害やうっ血のことです。

○五苓散(ごれいさん)

漢方3

この薬は、構成生薬である猪苓(チョレイ)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)、白朮(ビャクジュツ)などが水分循環を改善し、無駄な水分、むくみを取り除く漢方薬です。上記の柴苓湯(さいれいとう)にも配合されています。炎症症状の有無で柴苓湯もしくは五苓散が選択される事が多いです。むくみ(浮腫)、はき気、嘔吐、下痢、めまい、頭痛などの治療に用いられます。

※むくみをとる作用を持つ代表的な漢方薬です。

 ○芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

漢方4

この薬は、芍薬(シャクヤク)と甘草(カンゾウ)の2種類の生薬で構成されています。どちらの生薬も痛みを和らげる作用を持っています。手足や内臓の筋肉の緊張をゆるめて痛みをやわらげる漢方薬です。こむらがえりなどの急激におこる筋肉のけいれんを伴う痛みを改善し、おなかの痛みも和らげます。

具体的には、筋肉のつっぱり・こわばりを伴う筋肉痛や神経痛、胃けいれんを含め胃痛や腹痛、胆石や尿路結石による疝痛、さらには腰痛や肩こり、生理痛など、いろいろな痛みに広く用いられています。

※痛み止めの代表的な漢方薬です。頓服の痛み止めとしても使用されます。

漢方5

○人参養栄湯(にんじんようえいとう)

この薬は、人参を主薬とし体力、気力を補い、元気を取り戻すのを助けます。滋養強壮作用のある人参や黄耆(オウギ)、血行を良くして冷えや貧血を改善する当帰(トウキ)、地黄(ジオウ)などが配合されています。栄養ドリンクなどにも同様の生薬が含まれたりしています。

○防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

この薬は、脂肪を減らす作用があり、肥満に対する漢方薬として認知されています。一般的に体力のある、太鼓腹の方に合うとされています。便通も良くする作用もあり、便秘を使用目標とすることもあります。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

この薬は、胃腸を丈夫にして体力を回復させ、元気を取り戻すのを助けます。「中」は胃腸、お腹を意味しており、すなわち胃腸、お腹を「補い」、「元気」を「益す」ということで、補中益気湯という名前が付けられています。単に元気をつけたい場合は補中益気湯、さらに血行改善なども追加したいときには人参養栄湯が使われます。

八味地黄丸(はちみじおうがん)

この薬は、滋養強壮作用のある山薬(サンヤク)、山茱萸(サンシュユ)、血の巡りを良くする牡丹皮(ボタンピ)、体を温める桂皮(ケイヒ)、附子(ブシ)、などが配合されていて、体の弱った機能を補います。一般的に高齢の方に用いることが多く、排尿異常、頻尿、夜間頻尿、足腰の痛み、冷えなどに効果があります。

桂枝加苓朮附湯(けいしかりょうじゅつぶとう)

この薬は、温める作用のある桂皮(ケイヒ)、痛みを和らげる芍薬(シャクヤク)、温め痛みもとる附子(ブシ)、余分な水分を取り除く茯苓(ブクリョウ)などが配合されています。冷えて痛みを伴う症状に用いられます。具体的には、関節痛や神経痛、冷えによる痛みに適応します。

柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

この薬は、鎮静作用のある竜骨(リュウコツ)、牡蛎(ボレイ)、炎症を抑える柴胡(サイコ)、黄芩(オウゴン)、胸のつかえや吐き気を抑える半夏(ハンゲ)などが配合されています。神経の高ぶりを鎮めて、心と体の状態を良くします。具体的には、高血圧などに伴う諸症状、神経症、不眠などに用います。

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

この薬は、血行を良くして貧血症状を改善し、体を温める作用のある当帰(トウキ)、川芎(センキュウ)、痛みをとる芍薬(シャクヤク)、むくみを改善する白朮(ビャクジュツ)、茯苓(ブクリョウ)、沢瀉(タクシャ)などが配合されています。冷えがあり、痩せ型で体力のあまりない方、女性に多く用いられます。具体的には、冷え症、貧血、生理不順、むくみ、めまい、更年期症状と広く用いられます。

加味逍遙散(かみしょうようさん)

この薬は、上記の当帰芍薬散の使用目標に加え、精神症状が顕著な場合に用いられます。

白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)

この薬は、熱や炎症を強く引く石膏(セッコウ)、熱を冷ます知母(チモ)、粳米(コウベイ)などが配合されています。従って、体の火照りや痒みを鎮める効果があります。のど、口の渇きにも使用されます。

○当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)

この薬は、血行をよくして体をあたためる漢方薬です。また、冷えによる痛みをやわらげます。構成生薬は、血行をよくして、体を温める作用のある当帰(トウキ)、主に痛みをとる桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、その他、温めて痛みを緩和する細辛(サイシン)、呉茱萸(ゴシュユ)、生姜(ショウキョウ)、などです。

通常、頭痛、下腹部痛、腰痛、しもやけなどの治療に用いられます。

※「四逆」とは四肢の冷えを表します。冷えに対して温める作用のある生薬を用いています。

漢方6漢方8

 

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